はじめに:辞めたいけど怖いのは普通だと思う
どうも、ふうです。
仕事を辞めたいと思っても、すぐに決められる人ばかりではないと思います。
「辞めたいけど、お金が不安」
「これは甘えなのか、本当に限界なのか分からない」
「辞めたあとに後悔したらどうしよう」
「でも、このまま続けるのもしんどい」
そんなふうに、頭の中で同じことを何度も考えてしまう人も多いのではないでしょうか。
私自身、新卒で東京の会社に就職しましたが、半年で退職しました。今は、アルバイトをしつつ、1から生活を立て直している途中です。
退職を考えていたときは、どこかで「それなら辞めてもしょうがないよ」と言ってもらうのを待っていたような気がします。毎日仕事についていけなくてつらい。でも、変にやる気だけはある。その結果、朝起きてすぐ仕事をして、仕事が終わったらご飯を食べて寝るだけの生活になっていました。
少しずつ体調も悪くなり、絶望感が強くなったり、泣いてしまったりすることもありました。
退職してよかったと思う部分もあります。でも同時に、「もっと早く知っておきたかった」「辞める前に整理しておけばよかった」と感じることもありました。
この記事では、退職の手続きそのものではなく、仕事を辞めたいと思ったときに、後悔しないために先に知っておきたいことを書いていきます。
無理にすぐ辞める必要はありません。
でも、何も知らないまま限界まで耐え続ける必要もありません。
まずは、自分の状態と選択肢を一緒に整理していきましょう。
まず「なぜ辞めたいのか」を分けて考える
仕事を辞めたいと思っているときは、どうしても視野が狭くなってしまいます。毎朝会社に行くことだけで精一杯だったり、休日も仕事のことを考えてしまったりすると、冷静に考える余裕がなくなっていきます。
だからこそ、まずは「なぜ自分は仕事を辞めたいと思っているのか」を整理することが大切だと思います。
仕事を辞めたい理由は、大きく分けると2つあります。
1つ目は、環境を変えるための退職です。待遇、働き方、人間関係、仕事内容、キャリアなどを見直して、今よりも自分に合う環境に移りたい場合です。
2つ目は、心身を守るための退職です。ストレス、体調不良、メンタル不調、強い限界感があり、このまま続けると危ないと感じている場合です。
もちろん、きれいにどちらかに分けられないこともあります。人間関係がつらくて体調を崩すこともありますし、仕事内容が合わなくて心が限界に近づいていることもあります。
無理に「自分はこっちのタイプだ」と決め切る必要はありません。
大事なのは、まず今のつらさを言葉にしてみることです。
たとえば、次のように考えてみると、自分の状態を整理しやすくなります。
- 仕事内容がつらいのか
- 人間関係がつらいのか
- 働き方や勤務時間が合わないのか
- 体調に影響が出ているのか
- 将来が見えなくて不安なのか
- 収入や生活への不安が大きいのか
理由が曖昧なまま退職を考えると、辞めたあとに「結局、自分は何を変えたかったんだろう」と分からなくなってしまうことがあります。
逆に、自分が辞めたい理由を少しでも整理できると、退職するべきなのか、休むべきなのか、転職活動を進めるべきなのかが見えやすくなります。
なんとなく環境を変えたいなら、勢いで辞めないほうがいい
「今の仕事がなんとなく合わない」
「もっと自分に合う仕事がある気がする」
「このままここで働き続ける未来が見えない」
そう思って退職を考えることもあると思います。その気持ちは、本物だと思います。
でも、環境を変えるための退職なら、勢いだけで辞めるのは少し危ないです。なぜなら、今の不満が、退職や転職だけで必ず解決するとは限らないからです。
隣の芝が青く見えているだけ、ということもあります。
今振り返ると、自分も当時は、隣の芝が青く見えていた部分があったと思います。できない自分をもう少し受け入れられていたら。怒られることを、必要以上に真面目に受け取りすぎなかったら。もしかしたら、もう少し楽に働けたのかもしれないとも思います。
実際、退職後に経験したアルバイトのほうが、仕事としては大変に感じる部分もありました。辞める前は、今の仕事のつらいところばかりが大きく見えていて、他の環境に行けば楽になると思っていたのかもしれません。
もちろん、だからといって「辞めないほうがいい」と言いたいわけではありません。
ただ、次のような気持ちだけで急いで辞めてしまうと、あとから不安や後悔が出てくることもあります。
「なんとなく楽しくない」
「しっくりこない」
「今の場所じゃない気がする」
こう言われると、「じゃあ結局、仕事は辞めるなってこと?」と思うかもしれません。でも、そうではありません。
辞めるなら、できるだけ後悔しにくい形で辞めたほうがいいということです。
特に、体調が大きく崩れているわけではなく、環境を変えたいという気持ちが強い場合は、退職前に転職活動を始めたり、副業を試したり、次の選択肢を少しでも作っておいたほうが安心です。
先に退職してから動くと、収入が減っていく焦りの中で判断しなければならないこともあります。だからこそ、環境を変えるための退職なら、勢いで辞める前に「次にどう動くか」を少しだけ考えておくことが大事だと思います。
心身が限界に近いなら、転職より先に休むことを考える
一方で、すでに体調に影響が出ている場合は、話が変わります。
「朝、会社に行こうとすると吐き気がする」
「仕事のことを考えると動悸がする」
「眠れない」
「食欲がない」
「休日も仕事のことが頭から離れない」
「涙が出る」
「このままだと自分が壊れそう」
こういう状態なら、転職活動や退職の準備より先に、まず休むことを考えたほうがいいかもしれません。
そのためにも、まずは医療機関で今の状態を相談してみることをおすすめします。
「自分はまだそこまでではない」
「もっとつらい人はいる」
「病院に行くほどではない」
そう思ってしまう人も多いと思います。
でも、仕事のストレスで体調に影響が出ているなら、一度相談してみる価値は大いにあります。心療内科や精神科に限らず、症状によっては内科で相談できることもあります。
医師に相談することで、休職や今後の判断に必要な診断書について相談できる場合もあります。もちろん、必ず診断書が出るとか、必ず休職できるという話ではありません。でも、自分だけで「まだ大丈夫」と抱え込むより、専門家に状態を見てもらうことは大切です。
病院は、すぐに予約が取れないこともあります。場所によっては、数週間から1か月以上待つこともあります。だからこそ、本当に限界になってから探すより、少しでも「危ないかもしれない」と思った段階で動いておいたほうがいいと思います。
特に心身が限界に近いときは、無理に転職活動を頑張ろうとしなくてもいいです。退職するかどうかをすぐ決めなくてもいい。でも、まずは自分の体を守ることを優先していい。
仕事より、自分の心と体のほうが大事です。
退職だけじゃない。休職・病院・制度・転職という選択肢がある
仕事を辞めたいと思ったとき、頭の中では極端に考えてしまいがちです。
「辞めるか、続けるか」
「耐えるか、逃げるか」
「働くか、終わるか」
でも実際には、その間にもいくつか選択肢があります。
たとえば、
- 休職する
- 有給を使って少し休む
- 病院に相談する
- 家族や信頼できる人に話す
- 転職活動を始める
- 副業を試す
- 制度について調べる
- 退職後の生活費を計算する
などです。
もちろん、状況によって使える選択肢は違います。会社の制度、雇用形態、加入している保険、勤続期間、体調の状態などによって変わります。
でも、「退職届を出す」だけが最初の一手ではありません。
仕事を辞めたいほど追い詰められているときは、「もう辞めるしかない」「でも辞めたら終わる」と思い込みやすいです。
でも、実際にはその前に確認できることがあります。すぐに結論を出さなくてもいい。まずは選択肢を知るだけでもいい。それだけでも、少し呼吸がしやすくなることがあります。
お金の不安は「知らないこと」で大きくなる
仕事を辞めたいと思ったとき、一番大きい不安はやっぱりお金だと思います。
家賃、スマホ代、食費、保険料、年金、住民税。会社を辞めたあとも、生活に必要なお金は普通にかかります。
だからこそ、次のように不安になるのは自然なことです。
「辞めたらすぐ収入がゼロになるんじゃないか」
「貯金が減っていくのが怖い」
「転職先が決まらなかったらどうしよう」
「親や周りに迷惑をかけるんじゃないか」
でも、退職前に知っておきたいのは、仕事を辞める=すぐに何もかも終わる、ではないということです。
条件によっては、傷病手当金、失業手当、休職、家族の扶養、健康保険や年金の手続きなど、確認できる選択肢があります。
もちろん、誰でも必ず使えるわけではありません。制度には条件がありますし、人によって状況も違います。
だから、ここで大事なのは制度を完璧に理解することではなく、「何も知らないまま追い詰められなくていい」と知ることだと思っています。
退職を考えているときは、どうしても、
「辞める」
=「収入がなくなる」
=「人生が終わる」
みたいに感じやすいです。
でも、実際には退職前に確認できることがあります。
- 自分は休職できるのか
- 傷病手当金の対象になる可能性はあるのか
- 失業手当はどんな条件で受け取れるのか
- 退職後の生活費はどれくらい必要なのか
- 何か月分の貯金があれば少し落ち着けるのか
こうしたことを一つずつ確認するだけでも、不安の形が少しはっきりしてきます。
不安は、正体が分からないとどんどん大きくなります。
でも、「何が不安なのか」「何を確認すればいいのか」が分かると、少しずつ対処できるものになります。
選択肢を知るだけで、今の仕事との向き合い方が変わることもある
選択肢を知ったからといって、すぐに問題が全部解決するわけではありません。でも、選択肢を知るだけで気持ちが軽くなることはあります。
実際、自分の友達にも「もう本当に仕事を辞めたい」と悩んでいた人がいました。その人は、辞めたら収入がなくなることが怖くて、ずっと追い詰められていました。
でも、条件次第で収入面の不安を軽くできる制度があることを伝えたら、
「いつでも辞められると思ったら、少し安心した」
と言っていました。そして、逆に少し落ち着いて仕事を続けられるようになっていました。
これは、「制度があるから絶対に大丈夫」という話ではありません。
ただ、
「辞めたら終わり」
「もう逃げ場がない」
と思っている状態と、
「本当に無理なら使える選択肢があるかもしれない」
と思える状態では、心の余裕がかなり違います。
選択肢を知ることは、必ずしもすぐ辞めるためではありません。
今の仕事を続けるための安心材料になることもあります。「いつでも辞められるかもしれない」と思えるだけで、今日を乗り切る力になることもあります。
逆に、「これはもう休んだほうがいい」と気づくきっかけになることもあります。
どちらにしても、何も知らないまま一人で抱え込むより、選択肢を知ってから判断したほうが、自分を追い詰めにくくなると思います。
まとめ:辞める・辞めないの前に、まず自分を追い詰めない
仕事を辞めたいと思うときは、心に余裕がなくなりやすいです。
辞めるべきか。
続けるべきか。
転職するべきか。
休むべきか。
どれが正解なのか分からず、ずっと同じことで悩んでしまうこともあると思います。
でも、最初から完璧な答えを出さなくて大丈夫です。
まずは、次のことを一つずつ見ていくだけでもいいと思います。
- なぜ仕事を辞めたいのか
- 今の体調はどのくらい悪いのか
- 退職以外にどんな選択肢があるのか
- お金の面で確認できることはあるのか
辞めることが、いつも正解とは限りません。
でも、続けることだけが正解でもありません。
勢いで辞めて後悔することもあります。でも、限界を超えてまで耐え続けると、立て直すのに時間がかかることもあります。
自分は今、退職して収入は大きく減りました。生活を立て直す必要も出てきました。
それでも、早めに引いたからこそ、今こうして少しずつ立ち直れている感覚があります。
仕事を続けていた頃は、自分が何を好きなのか、何をやりたいのかもほとんど考えられませんでした。でも、一度立ち止まる時間ができたことで、少しずつ自分の気持ちを整理できるようになりました。
だから、自分は**「引ける時に引く」**という考え方も大事だと思っています。
自分に必要なのは、もう少し準備することなのか。
それとも、いったん休んで引くことなのか。
そこを見極めるためにも、まずは自分の状態と選択肢を知ることが大切だと思います。
自分の状態を知る。
選択肢を知る。
必要なら休む。
動けそうなら準備する。
その順番で、一つずつ考えていけばいいと思います。


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